障害基礎年金2級により年間78万円と、8か月の遡及分52万円が受給決定となったケース
【傷病名】 | 双極性感情障害 |
【年代性別】 | 20代女性 |
【決定等級、受給決定額】 | 障害基礎年金2級 年間78万円と、8か月の遡及分52万円が受給決定となりました。 |
相談までの経緯
ご相談者様を担当している支援相談員の方からお問い合わせいただきました。自傷が酷く、希死念慮も強いため同居のお母様が目を離せない状態でした。ご本人と直接お話できる環境ではなかったため、お母様と面談したところ、「保険料を払っていない期間が多いから、多分だめだろうと思って申請していませんでした」とのことでした。
ご相談者様は20歳を超えたあと学生期間が長く、その間の保険料を支払っていないというお話でしたので、学生納付特例による保険料免除手続きを、【初診日より前】に行っているかどうかがポイントです。
保険料免除が初診日より前に認められていれば、未納扱いにならず、保険料納付要件をクリアします。
そこで、年金事務所へ記録を確認したところ、お母様が免除申請手続きを行っていたことが分かりました。偶然にも、初診日の3週間前に手続きを行っておられ、ご相談者様に障害年金の受給権が発生していたのです。
申請手続きが可能と判断し、契約となりました。
手続きについて
現在の状態だけでなく、認定日時点においても、自傷行為と希死念慮により外出が困難で、お母様が常にご本人の身の回りの世話を行っている状態だったため、遡及請求の選択をしました。
しかし、認定日時点の主治医と意思疎通がうまくいかず転医していたため、認定日時の主治医から診断書作成を断られてしまいました。
そこで、認定日の時より契約していた訪問看護師と、転医後の主治医双方に資料作成の協力を頂き、認定日時点での障害状態について証明を行いました。
結果
障害厚生年2級の結果、年間78万円と8か月遡及分の52万円が受給決定となりました。
障害年金を申請する際には、保険料納付要件を満たしているか、障害状態に該当しているかなど多くの壁があります。今回のケースのように、保険料の手続き状態が複雑だったり、主治医から診断書を断られてしまうといったいくつもの困難を、ご相談者様だけで乗り越えようとしてしまっては、体力気力共にすり減ってしまいます。障害年金申請に壁を感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。少しでもご負担を減らせるよう、お話を伺います。